だって、高校生活を思い出した時に不完全なままの想いや未完成のままの恋を残していたら、 いつまでも幸せを夢見ることができるのだ。 大人たちが私たちの頃を懐かしむ時によく言うでしょう―― もしもあの時、告白をしたら付き合えたのかな? もしもあの時、好きと言えば今は違ったのかな? もしもあの時、抱かれていたら何か変わったのかな? もしもあの時、頑張ったらあたしは彼女になれたのかな? ――――何かもしもを残しておけば、こんな風にたくさんの可能性を夢見ることができるらしい。