どのくらいたったのだろう。 目の前の母さんに目を落とす。 その白い肌に生気はなかった。ふと、頬に触れてみる。 (冷たい……) 母が死んだと改めて実感し、目頭が熱くなる。 僕の父は十年前、僕が3歳だったころに家を出て行ってしまった。 唯一の身内の母さんをなくしたら今、僕に希望なんてなかった。 ただ、 母さんを殺した奴に復讐したい。 そんな思いを募らせていると、