いつ渡そうかな…
もう今渡しちゃってもいいよね!?
よーしっ!!
渡すぞーっ!!
「あ、あのね戸田さん!!あたしチョコ作ってきたの!!」
「え?チョコ?」
あたしは戸田さんにチョコを渡した。
「バレンタインのチョコ……」
あたしは戸田さんの様子を伺うように言った。
すると戸田さんの表情はみるみるうちに明るくなった。
「サンキューな、水樹!!すげぇ嬉しい」
戸田さんは優しく微笑みながら、あたしを抱き寄せた。
「味は保証ないよっ!?」
あたしは悪戯っぽく言う。
「水樹が作ったんなら何でもいいよ」
そう笑顔で答えてくれた戸田さん。
や、優しすぎる〜!!
ヤバイんだけど〜!!
あたしは赤くなる顔を必死に隠した。
――あ!!
そーいえば……
あたしは聞きたいことを思い出した。

