――しばらくして、戸田さんのマンションに着いた。
あたしはエントランスに入ると、迷うことなく合鍵でロックを解除した。
エレベーターに乗り、戸田さんの部屋まで向かう。
――チーン…
音と共にエレベーターの扉が開く。
あたしはエレベーターから降りると、戸田さんの部屋へ向かった。
――ピンポーン…
インターホンを鳴らすと、ちょっとしてから戸田さんが出てきた。
「いらっしゃい、水樹」
「戸田さん♪♪」
あたしは戸田さんに満面の笑みを向けた。
「さ、入って入って」
あたしは戸田さんに促され、中に入る。
「お邪魔しまーす!!」
いつもと変わらず綺麗でシンプルな戸田さんの部屋。
「その辺座ってて」
そう言うと、戸田さんはキッチンに入った。
あたしはソファに腰掛けると、荷物を置いた。
よーしっ…!!
渡さなきゃだっ!!
「おまたせー、紅茶で良かった?」
カップを2つ持った戸田さんが、あたしに話し掛けてきた。
「あ、うん!!ありがと♪」
戸田さんから紅茶を受け取った。

