「ねーねー水樹って戸田さんにチョコあげるの?」



「へ?チョコ?」



いつも通りの特殊部隊オフィス。今は親友の美姫とお昼を食べてる。



「あ、そーいやもう14日だったね〜」



「え〜!?水樹覚えてなかったの!?戸田さんて彼氏がいるのにっ!!」


美姫は呆れた顔であたしを見た。


「え〜だって今まで彼氏いたことなかったし、そーゆうの分かんないんだもん〜(笑)」



あたしは頬杖をついた。



バレンタイン……かぁ…



あたしには戸田さんがいるんだし、やっぱりチョコあげなきゃだよね!?



「ねぇ美姫っ!!チョコって手作りのほうがいいの!?」



「あったりまえじゃない!!あたしが付き合ってあげるから戸田さんにチョコあげなさいよ!!」



美姫はバンッとあたしの背中を叩いた。