う~ん。

何も起こらないぞ。
いつも通りすぎる。

次の駅で、俺降りてしまうけど…。大丈夫か?

しかし、まだだ。

野球はツーアウトからって言うじゃないか。
降りる直前なんてこともまだありえる。

そして、渡されたと同時に電車の扉は閉まる。恥ずかしそうにする名前も知らないキミを俺は見送ることになって、明日のこの電車に乗るまでの時間はキミのことで頭がいっぱいになる。

……最高。

俺は…ゆっくり駅に降りてしまいましたけど…。

お~。

なにも起こらない。

そして、ただの電車を見送ってしまった。

……。

まぁまぁ、仕方ない。
電車の中で大体そんなこと起こるわけない。

よくよく、考えると女性見かけなかった。ということは女性専用車両にいたのかな。

「何してんの?いい加減に学校いくぞ。」

と、友達の一人が声を掛けてきた。

「何それ?」

と、俺は友達が持っているリボンのついた…。

「ん?これか?、さっき、電車から降りる時に貰ったんだよ。誰だったんだろう?」

……ほぅ…。