「―で、なんでコイツは昼休み終わったのに腹のムシ鳴らしながら寝てるの?」

「まっつん。コイツなんでか断食しているらしいよ。そんで、今度は放課後まで起こすなって言ってたけど。」

「なんで?」

「さあ~。」

「ふ~ん。まあ、いいか。」



いやいや、俺。
起きてます。とか言うこともめんどくさい。

目を閉じて今日を振り返る。

まだ、ある。

これ以上にないシチュエーションがあるではないか。

放課後だ。

傾いてゆく太陽に誰もいない教室。

そこから始まる青春サクセスストーリー。