ガラ


 あたしは、勢いよく教室のドアを開けた。この中にアイツがいるとは知らずに・・・。


「はぁはぁセーフ」


 時刻は、7時57分。入学式は8時からだったからギリギリセーフ。


「亜優!こっちこっち。」


「優衣!」


 城山優衣。小学校からの友達で大親友で言い表せないくらい仲がいい!!優衣はかわいくてスタイルもよくてモテモテ。それに比べてあたしは・・・・かわいくないしスタイルも悪いし・・・・かわいくなりたいよぉ~~~~~


 「やったぁ一緒のクラスだね♪」


 「亜優の席あたしの前だよ!!近いね!」


 言われてみればそうだ!やったぁあたしって運良くない!?


 なんて浮かれているあたしに優衣がしゃべってきた。


 「ねぇねぇ見て。あの人チョーかっこよくない!?」


 「うわぁ女子多すぎ。」


 なにあの女子の多さ、ヤバすぎ。

 
 「優衣~あの人なんて名前なの?」


 「え!?亜優知らないの!?あの人のことを知らないなんてレアものだよ!」


 そ~なんですか。あたしはレアものなんですか。あんな人はじめてみたよ。女子にキャーキャー言われてる人。(マンガではある。)


 「そーなの?そんなに有名なの?」


 「うん。上山直樹。いままで告白された人数100人以上。今までの女子ほぼ全員は直樹君に落ちたんだって!」


 はぁ???100人越え!?なんだあいつ~。


 「えーー!すごぉ!てか優衣なんでそんなこと知ってんの!?」
 

 「あ!もうすぐ入学式だから体育館行かなきゃ。」


 「うん。」


 あたしの質問を軽く流した優衣さん・・・。