「がんばってね!」

 と。でも反面やめた方がいいと思うと思ったところもあったけど、優衣が好きならしょうがないって思ったからあたしは言わなかった。もし俊也が優衣を傷つけたら、あたしが許さないんだから!

「うん!」


 優衣は頬を赤く染め嬉しそうにうなずいた。それと同時にチャイムが鳴った。

 



  -------放課後---------


 
「優衣!部活のマネ見学行かない?」


「あたしもそれ言おうと思ってた!行こ!」


 あたし達は教室を出て、体育館に向かった。


 ドンッドンッッキュッシュパッ


 体育館に近づくにつれて、バッシュ(バスケットシューズ)の動く音や、ボールをつく音、シュートが決まった時の音が聞こえてくる。


 体育館に着くとそこには・・・女、女、女、女だらけだった。


「やっぱ君の彼氏はすごいねぇ~」


 優衣が左肘であたしの腕をつついてきた。


 あたしの彼氏って言ってもそんな、彼カノっぽいことはしてないんだけどな・・・。


 シュパッ


「「きゃーーー直樹君かっこいい~~~~~~~~」」


 あたしは、女子の黄色い声が聞こえないように耳をふさいだ。


 ズキッ


 ん?なんかあたし最近おかしい・・・。病気・・・?それとも・・・。