ピピピッ。ピピピッ。 携帯のアラームで目が覚める。 「朝……?」 全然寝た気がしなくて、まぶたが重いのを感じた。 不意に隣を見ると、仕事のある日向の姿はもうなくて。 昨日の今日で何を話したらいいか分からなくなったあたしは、少しホッとした。 「学校……休もっかな」 学校に行く気にもなれなくて、あたしは休むことにした。 家にいたって気が紛れないことぐらいわかってるけど、学校にいてクラスの子に日向の話題なんて出されたらたまったもんじゃない。