「今日もかぁ……」 真希んちから帰ってきて、夕ご飯を作って待ってると、日向からのメール。 『遅くなる、先寝といて』 「はぁ………」 自然とため息がこぼれて、肩を落とした。 今日のご飯はコロッケだったのにな……日向が帰ってくるころには、冷めちゃうよ………。 テーブルにできたご飯を並べたけど、先に食べてる気にも、寝る気にもなれず。 ただ、ボーっとしながら時間を刻んでいく時計を眺めていた。 「………日向……」 そうポツリとつぶやいた時には、真っ暗な部屋に時計の針の音だけが響いていた。