「それでは、誓いのキスを」 神父さんは、そう言うとあたしたちに気を使ってくれたのか、奥の部屋へと消えていった。 「奈央……」 「日向………」 日向にぐいっと引き寄せられて。 「「愛してる」」 同時に同じ言葉がでてきたことに、クスッと笑いをこぼしながら二人で笑いあった。 ………これがあたしたち。 お互いにお互いの幸せを願いあって。 最期まで笑っていこう。 そんな想いを胸に、あたしと日向は優しく唇を重ねた。 日向………ありがとう。