引いたはずの涙が、知らないうちにまた溢れだしてきた。
「……嫌いなわけない………好き……大好き……」
今まで日向が、あたしを傷つけたことある?
傷つけたとしても、日向は影で必ずあたしを守ってくれていた。
本気で傷つけたことなんて……一度もない。
きっと、今日のことだって、必ずなにか理由があるはずなのに……。
「………ごめんなさい……っ」
ごめんなさい……日向………。
そんな日向を疑うなんて……あたし、最低だ。
「本当に……最低だ………あたし」
淡いピンク色のシーツに、数滴の涙の痕がついていく。
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