「あれー!! 日向がいる!!」
「「えっ?」」
甘ーい雰囲気のなか突然現れた真希の姿に、あたしは慌てて日向から離れた……。
「真希っ、どどどどっ……どしたの?」
いきなりのことで、パニックになって真っ赤な顔で真希を見る。
「奈央が出てからさ、先生が部屋に見回り来ちゃって。探してこいって言われたの。だから、外に出たら……」
「ちょうどコンビニから帰ってきた俺と遭遇しちゃったわけ♪」
「み、南さんっ……!」
「お前かよ……和也」
「あれ、お邪魔だった? ごめんごめん♪」
ヘラヘラと笑いながら真希の隣にいたのは、日向と一緒にここのホテルに泊まってるという南さんだった。
「奈央のこと探してるならたぶんそこの公園だよって聞いて。まさか、日向と一緒だったとはね〜」
ニヤニヤしながらあたしを見る真希。
「あ、あたしだって日向が来てるのは知らなかったんだもんっ……///」
「てゆうか、今俺と奈央の二人の時間だったんだから、お前らとっとと帰れっ」
すねた様子の日向は、ほっぺをぷうっとふくらませて、手でシッシッとはらう。


