「でもあたし、南さんからメールきて……」
「それ送らせたの俺!! 和也と一緒に来たの!! あ……後中津もだけど。隣のホテル泊まってんのも本当だし」
「なな、な、なんでっ? 来るなら来るって言ってくれれば良かったのに……」
なんでわざわざ南さんの携帯で呼び出してまで………?
疑問に思うあたしに、笑顔を見せる日向。
「だって、奈央のびっくりする顔が見たかったから」
なんて、日向らしいっちゃ日向らしい。
「どう? びっくりした?」
首をかしげながら笑顔で聞いてくる日向に、あたしは思いっきり抱きついた。
「うぉっ、どした?」
「すごいびっくりしたよ……?でもね……」
「でも?」
「………日向に逢えたことがのほうが嬉しくって……」
嬉しくって、涙が止まんないよ……。
そんなあたしの頭を優しく撫でる日向。


