〜♪
学校の帰り道、家まで後二十分ってところで携帯が鳴った。
携帯のディスプレイに表示されてる名前は『日向』少しにやけながら、電話に出る。
「もしもし日向〜?」
『お、奈央今どこ?』
電話越しに聞いた日向の声に、胸があったかくなる。
「今? 学校の帰りだよ」
『そっか、あのさ。今日、家に俺の友達連れて帰るから』
「……へ?」
友達って………。
「あたしいて大丈夫なの!?」
あたしが日向んちにいたら、バレちゃうじゃん!!
『ん、平気平気! 俺らのこと知ってるし。信用してる奴だから』
「え、うん……それなら」
『6時頃にかえっから、適当でいいからなんか作っといて?』
「わかった」
『じゃ、気をつけて帰れよ。愛してる』
「なっ……//」
プッ…………。
最後に拍子抜けの一言を言い残して、日向の電話はきれてしまった。


