「こちらのほう温めますか?」 「あ、はい」 家に帰る途中、コンビニに寄る。 日向がいなくなって、バイトを始めてから、晩ご飯はコンビニ弁当中心になった。 作る時間もないし。なにより、食べてくれる人がいないことが寂しい。 温めてもらったお弁当を受け取って、コンビニを出た。 〜〜〜〜〜〜♪ 日向専用の着うたが流れる。 その瞬間に、自然と心がはすんだ。 「はい」 『……奈央?』 「うん、仕事頑張ってる?」 『おぅ』