「………日向?」 「ん?」 「……これからもあたしのそばにいて?」 「どした? 急に」 「ううん……」 首を振るあたしを見て、優しい目をした日向……。 「俺はずっと奈央のそばにいるよ」 そう言って、あたしのおでこにチュッと口づけた。 これがあたしの今一番欲しいもの。 今は、これで十分だよ。 「おやすみなさい」 「おやすみ……奈央」 久しぶりに日向に抱きしめられて寝た夜に見たのは、とっても甘ーい夢だった。