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それを見ていた逸識は、不思議そうに首を傾げた。


「結婚式?トメオってばもうゴールイン?」

「なっ!違うよ!依頼の話だってば」


顔を真っ赤にして反論する五月女を面白そうに見ている逸識は、明らかに楽しんでいる。

さっきの発言も五月女をからかうためにとぼけたふりをしただけだろう。


「ステージに舞台袖みたいのがあるんだ。それと、照明とかを管理してる器材室はここ」


パソコンの画面を指差しながら、五月女は明衣や巡、日野に見取り図の説明をする。

逸識も興味津々に覗き込んでいる。


「成る程なぁ、誰かの結婚式をぶっ壊そうって話なわけな」

「何でわかったのよっ!?」


明衣が怪しいものを見るかのように目を細めれば、逸識はにやりと口角を上げる。


「この見取り図、多分一般公開されてないだろ。職員とかが見るヤツ。トメオはパソコン得意だしな、ハッキングとかで見てる状態か?で、結婚式会場の舞台袖とか隠れられそうな場所を探したり、照明を管理する話をしたりって、明らかおかしいだろ」

「…………それだけ?」


訝しげな楡。逸識は、こう付け加えた。


「あと、でっかい依頼って言ってたしなー」


良いな、楽しそー!
逸識は能天気に言った。