「人間どもが作った【妖】を、退治するんだ!」 「……わりぃ。訳わかんねー。」 「物分かりが悪いな人間!」 「うぜぇ。」 ライが言うには どんなモノにも“心”はある。 それが当たり前なのだ、と。 しかし、だからと言って 喚いたり、騒いだり、動いたりはしないのだ。 ひっそりと ただ静かに生きている。 「だがな、人間のワガママで身勝手な行動のせいで、強い怨念を持ったモノは人間に害を加えるんだ。」 ライは静かにそう語った。