けど
女の子が大きくなると
私は物置に入れられた。



暗かった。
怖かった。


でも、信じていたの。
いつか、また一緒に遊べる。


そのとき
この物置から出れる、って。




だけど
次、物置から出たとき


私は、捨てられた。






信じていたのに
信じていたのに


あなたの温かさが好きだったのに





――
―――
――――…



《クヤシカッタ……。カナシカッタ。シンジテイタノニ。》



俺は思う。

あぁ、
人形だって“ココロ”はあるんだ。