公園に着くと


「なんだコレ。」


空気が
どす黒かった。


重い。
身体が
足が。



「タクヤ。呑まれるな。どっしり構えろ。」


「………あぁ。」



小さなライが
大きく見える。



雷様の息子もダテじゃねぇな。



公園の奥を見ると


「……人形…か?」


ブランコに、女の子の人形が座っていた。



誰かの忘れモノか?



そう思っていると




「タクヤ!ソイツが【妖】だ!」


ライが叫んだ。