そして、優しく…丁寧に壊れ物を扱うように体に触れる。


その行動と比例して、あたしは声を上げてしまう。


それと同時に愛しさまで感じる。


「………千歳…」


「……な、に…?」


「……好き。」


「……あたしも、だよ。」

そういうと勝美は額や頬、耳元にキスをする。


嬉しくてたまらない。


そんな感じになった。


「千歳…」


何度も何度もあたしの名を呼ぶ勝美の声は甘くてとろけそうだった。



…あたし達は体を重ねるだけでなく、また一つ絆が深まって、お互いがお互いを信じあう事ができたんじゃないかって思う。


そうして、あたし達は長い夜を一緒に過ごした。