どうしよう…。


「はぁぁ…。」

なんか…溜め息しかつかない…。



プルルル……

「あ、三野からだ。」


三野…

勝美と同じ名字……。


「はぁ?………あぁ、わかった。」


ぱたんっ


つったったままの兄さんを見ていたら兄さんがこっちに振り向いた。




「かっちゃんって、名字何?」


「は?三野だけど。」


「兄弟は?」


「兄さんがいるって言ってたけど…。」


パチン


と指を鳴らして


「ビンゴ」


と兄さんが笑った。