ドクン。ドクン。 心臓の音が一瞬にして高鳴っていく。 空を飛んでる小さな鳥も、 校庭をはしゃいで帰る生徒たちも、 風に揺られサワサワ揺れる木も、 全部に音が無くてスローに感じる。 ただしっかり聞こえてくるのは私の鼓動だけ。 そんな中で彼は微笑みながら言ったんだ。 『俺も好きだよ。』 って。 夢の中にでも居るのかな? だって、視界が歪んで君の笑顔が見えない。 ケド現実だって事を君が教えてくれたの。