「覚えてるよ? ちゃんと覚えてる。 君が落ちそうなのに俺が気付いたのは 俺がずっと愛子を見てたから。」 「うん。ありがとう智樹君。」 ずっと好きだった。 今年も君との距離は近付かないはずだった。 友達に言われて勇気を出してみたんだ。 そしたら今までの距離が嘘みたいに無くなったの。 「ねぇ、智樹君。」 「ん?どうしたの?」