『コンコン』
『失礼しまーす。」
中からどうぞ。と声がする。

「あの、、、」と声を掛けると、
ちょっとまって。といわれた。

「今日よばれた理由わかってる?」
小さくうなずき、
「寝てたからです。」
と言うと
「うん。まじめな那美が寝てて
びっくりしたんだけど、、、
ただ寝てただけなら
呼び出しはしないんだよ。。。
あのさ



泣いてたよね??」


優しい声で悲しい目で・・・

「たぶん,,,少し悲しい夢をみたんです。すいません。
先生の授業で夢を見てしまうなんて。」

「別にいいけど,,,大丈夫??」

先生に心配してもらって、実は嬉しかった。

「はい。大丈夫です。ありがとうございました。」
と言って立ち上がると
「まぁ、少しゆっくりしていったら?
 俺もまだ帰るには早いんだけど仕事終わっちゃってさ。」

私も実は家に帰りたくなかった。
先生は隅の冷蔵庫からケーキを取り出し、
私にくれた。
「ありがとうございます。」

他愛もない話をした。
嫌いな教科とか、趣味とか、ドラマの話とか
いろいろ。。。