松田はポケットの中からケータイを取り出し、慣れてなさそうな手つきで署に電話し始めた。 松田の声が教室中に響く。 「不気味な殺人事件だな…。」 1人で呟きもう一度教室中を見直す。 ベランダの下にある血の跡を確認する。 「あっ…」 よく見てみると村田希衣香の血の跡の横に、後一つの血の跡があった。 「なぜ飛び降りたのだろう…」 それが気になりうつむいたままでいた。