【短編】貴方の背中

えっ!?
ただの一軒家……。もしかして朝日奈部長の。


様々な考えが、ぐるぐる頭を駆け巡る。


どうしよう、どうしよう。今からでも断ったほうがいいかなぁ?
まさか家に来るなんて、思ってもみなかったのに。


困惑している私を見て、口角を少し持ち上げ意地悪そうに笑う朝日奈部長。


なんかバカにされてるみたいで、イラッとする。


「なっ、何が可笑しいんですか?」


「いや、高崎君の頭の中が分かったからさ」