こうして私は 黒木くんに勉強をおさわることになった。

でも……
この距離が……。
今にもぶつかってしまいそうな肩。足。手。息…。

トクン…トクン…

こんな至近距離に居るのに… 黒木くんはなんとも思わないのかな……?

苺のように真っ赤になっている私を見た黒木くんは大爆笑。
しばらくの間お腹を抱えて爆笑している黒木くん。
私はこの時から
黒木くんの印象が変わっていった。
チャライイメージで不良っぽい男の子。から、
見た目はちょっとチャライ感じで不良っぽいけど、中身は優しくて格好よくてよく笑う………。
とにかく、悪いイメージからいいイメージに変わったって言ったほうがいい。言い切れないから.....



この日から、私は黒木くんと話すのが楽しくなっていった。
昼休みはもう終わる…。「あ。もう昼休み終わるね。戻ろ?」
「小倉先行って。」
「え…? …うん。わかった…。
黒木くん!今日はありがと。」

私は黒木くんにお礼を行った。
「小倉!
明日も…来いよ!」

え…明日も…来ていいの…?
「うん!」
また 黒木くんと話せるんだ。一緒にいられるんだ。
嬉しい…!!

またトクトクと鳴っている心臓に赤くなった自分がいた。