「フッ…
オマエおもしれぇーな!
超おとなしい感じだったけど 俺と話す時はよく喋るよなぁ。
見てて飽きねぇよ」

ドキンッ-…
胸が高鳴るのを感じた。
「そ…そっかな…
あ…私…勉強しなきゃ…昼休み…あと25分くらいあるし……」
私はうつむいて赤くなった顔を隠して言った。
「勉強?」
私が言った言葉に対して黒木くんが問い掛けてきた。

「う…うん……。
1時限目の数学…ちゃんと受けられなかったから……。
それに 苦手な所だし…」
ドキン…ドキン…
心臓がうるさいくらいに高鳴る。

「あぁ…あん時ね……。
じゃあ詫びに勉強教えてやるよ。」
「え?いいよ。
悪い……よ…
そんなの……」

ドキン…ドキン…ドキン…
「悪くねぇーって。
俺が教えたいだけだしさ。な?」
「……うん……。」