「ねぇ、泉穂ちゃん。ヘアメイクもやっていい?」 「へっ?」 鏡ごしに目が合うアキママの顔が少女みたいに楽しそうだから、思わず「は、はい」とうなずくと。 ドドン! という効果音がピッタリなほど、大量のメイク道具が登場した。 「すげー……」 思わず素の言葉遣いが出てしまう。 「うちはアキしか子どもいないでしょ? 男の子だから、遊べなくてつまんなかったのよぉ」 遊べなくて、って……。 もしやあたしで遊ぶつもりですか、お母さま。