瞳に飛びこんできたのは、光と色彩。


遠くの空で雨が止み、金色の陽が射していた。



「…キレー……」



そして、その光の中。


くっきりと弧を描く――七色の虹。




あぁ……いいな。


なんかいいな、こういう景色。



美しいものを見たのなんて、いつぶりだっけ。



あたしの世界も、こんな色に塗り替えられたら最高だろなぁ……。