ピンポンピンポンピンポーン! 昔プレステで鍛えた華麗なる連打を、お隣さんちのチャイムで炸裂させる。 起きろ起きろ~! と念を送りながら押し続けていると 「はーい」 と中から声が聞こえた。 げっ、家の人いたんだ!! 「――あら」 ドアを開けたのは、アキのお母さんだった。 「お隣の、泉穂ちゃん?」 「あっ、はいっ、こんにちは!」