アキに断られたって、モカに言わなきゃ。 言ったらどんな反応されるんだろ。 気が重いなぁ。 家に帰る気力も沸かねーよ。 うずくまって石になっていると、視界に突然、ウーロン茶のパックが現れた。 「えっ」 驚いて顔を上げると、そこには、アキの姿。 「ほら」 そうつぶやいて、ウーロン茶をあたしに押しつけてくる。 「あ……ありがと」 受け取ると、アキはあたしの横にちょこんと座った。 「あの……授業は?」 「たまにはいいんじゃね」 「……」