「うん。どう、似合う?」 「ん~」なんて言いながらアキは、ピアスがよく見えるように、あたしの髪をかき上げる。そして。 ――チュッ。 そのまま、さりげなく唇を合わせた。 「っ、な…っななっ……」 「バカになろっかな、俺も」 「…っっ!? さっきの聞いてたの!?」 赤面して叫ぶあたしをよそに、アキはシレっと立ち上がる。 そして窓を全開にすると、「あ」と空を指さした。 「――虹だ」 あたしたちの世界は 今日も色を変えていく。 -END-