「泉穂」 アキはあたしの名前を大切そうに呼んで。 そっと腕をほどくと、あたしの瞳をのぞきこんだ。 ……やっと重なった唇。 その温もりが伝えてくれたのは “好きな人が あたしを好きになってくれた” 奇跡のような真実だった。 ――――――― ――――― ――― 「落ちついたか?」 バスルームから出てきたアキに尋ねられ、あたしはコクンとうなずいた。