優しい指。 そして、今までにないほど優しいまなざしで、アキは言葉を続ける。 「昨日お前に言われたこと、何回も思い出してたんだ」 あたしがアキに言ったこと……? 「俺がお前の世界を変えた、ってヤツ」 ――『たかが出逢っただけ。 なのに、あたしの世界を変えた。 大切なものも、愛しいものも、すぐそばにいっぱいあるんだって教えてくれた』 「……同じだよ、俺も」