「うん。……あ、健吾、鼻に雪ついてる」 「お前の頭の上もすごいことになってるよ」 「チビをからかうの禁止っ」 拗ねたように言って、それからすぐに笑う。 雪みたいに無垢な笑顔で。 あれが…… あの子が、リコちゃん。 どうしてかな……。 何度も何度も嫉妬して、いなければいいと思ったこともあったのに。 今、彼女を前に、そんな気持ちがまったく湧かないんだ。