「あぁ、雪か」 低く落ちついた声が響いた。 声の主を見て、やっぱり、とあたしは思う。 ……月島さん。 2度目に会ったその人は、だけど前に見たときよりも優しい顔をして 「莉子。コートのボタン、ちゃんと留めろよ」 隣に寄り添う小柄な女の子に、そう微笑んだ。