「あはは、だせー。真由ちゃんが転ぶのは可愛いけど、ミツルじゃ助ける気にもなんねぇな」 からかうように言ったのは、背が高くタレ目の男の人。 「シンさん、ひでぇ~」 「だって俺は女の子の味方だし」 はしゃぐ声。 無邪気な笑顔。 雪景色の中に浮かび上がるその光景を、あたしは不思議な気持ちでながめていた。 ……知ってる。 あたし、あの人たちを知ってる。