「泉穂さん」 かぐやちゃんが、エロ沢くんの後ろでガッツポーズをきめた。 「がんばって! わたしの脳内ではバッチリ、泉穂さんヒロインで最高の恋愛ストーリーができてますから!」 「かぐやちゃん……」 「あはっ。コートの下はジャージっていうヒロインも、味があっていいかもね」 あたしの恰好を見てエロ沢くんがそう言ったので、ハッと恥ずかしくなってしまう。 急いで部屋を出たから、着替える余裕もなかったんだ。