なんでそんな必死に追いかけてきてくれたんだろう……。 あたしの疑問をよそに、かぐやちゃんは携帯で電話をかけ始めた。 「もしもしっ。今、駅で見つけたから。…東口? うん、わかった!」 5分と待たずに、駅前に一台の車が停まった。 運転席から出てきたのはエロ沢くん そして助手席から桃。 「ふたりとも、何して……」 「説明は車の中で。とにかく乗って」 エロ沢くんがあたしを助手席に押しこむ。