「そんな……」 今日じゃなきゃダメなのに。 せめて今日の夜中じゃなきゃ。 でも飛行機で行くほどのお金もないし……。 立ち往生していると、突然 「泉穂さん!」 かぐやちゃんが叫びながら走ってきた。 「え、どうしたの!?」 「さっき泉穂さんの家に行ったら、出かけたって聞いて……っ」 ハーハーと息を切らすかぐやちゃん。