「あーもうっ! ジメジメうざいなぁ! 腐るよ!」 モカがノッコたちを振りきって立ち上がる。 そして「外の空気吸いな!」と、カーテンごと窓を全開にした。 ……それは、ずっと閉めきっていた窓。 アキの部屋と向かい合わせの。 突然入ってきた西日にあたしは目を細め、ガラスの向こうを見た。 アキは出かけていて不在だけど、その部屋は変わらずそこにあって。 4メートル。 近いようで、簡単には飛び越えられない距離……。