お隣さま ~放課後のアイツと恋の距離~



騒々しい足音がいくつも玄関から押し寄せてくる。


よかった、桃たち、来てくれたんだ……!


こみ上げる安堵。


そして目を開けた瞬間。


あたしの上に乗っかっていたニーナ先輩の体が、真後ろに吹っ飛んだ。



「……っ」



驚きで声が出ない。


何が起きているのか、すぐに理解できない。



……アキ。


アキ。



アキ――…