ハンカチを持つあたしの手を、ゴツゴツした大きな手が包みこむ。 「……桃…」 グイッと強い力で引かれた。 前のめりになりかけた体を、あたしはとっさに踏ん張る。 桃はバツの悪そうな顔をしたかと思うと、唇を固く結んで。 そして、片手をあたしの頭の後ろに回した。 「……っ」 ――ぼすっ。 軽い音と衝撃とともに、温かくなるおでこ。 すぐそばで聞こえる自分以外の鼓動。