「……よぉ泉穂!!!!」 「へっ!? あっ……よぉ!!」 うわわわわ、わかりやすすぎるくらい意識してるーっ! 「い、いい天気だなっ! 俺は見ての通り、かぐやの忘れものを届けにきたんだけど、お前は何してんだっ?」 「え、何って、学校だけどっ!?」 「あっ…そっか、そうだよな! 学校ってすばらしいよなーっ!」 ハハハハッ、と赤い顔で豪快に笑う桃。 そしてそのむこうに、あたしは思いがけない人の姿を見つけた。 「……アキ?」