そしてロボットのような動きで5メートルほど進むと、突然クルッとふり返り。 「さっ、さっきのはひとまず忘れろよっ!!」 「っ…おうっ!!」 さらに5メートル進んだところで。 「きっ、気ぃつけて帰れよっ!!」 「おうっ!!」 桃がいなくなると、あたしはブランコに座ったまま脱力してうなだれた。 「……はぁぁぁ…何なんだよぉ、もう…」 遠くで鳴り響く除夜の鐘。 新しい年が、幕を開ける――