…………はい? ヒュウゥゥ、と木枯らしが吹いた。 キコキコ、と小さく揺れるブランコ。 「……」 「……」 「えええぇぇぇぇええっ!?!?」 叫んだのは、あたしじゃなくて桃だった。 「俺今なんて言った!? 俺今なんて言った!?」 あわてふためき、ブランコから立ち上がる。 半径1メートルを行ったり来たり、頭を抱え自問自答したかと思うと。